これを「やる気スイッチ」といって良いのかは議論があるだろうが、とりあえず紹介。
記事によると
- 行動や運動における“やる気”は、予測される報酬の量に影響される
- 研究機関
- 自然科学研究機構・生理学研究所 橘吉寿助教
- アメリカ国立衛生研究所(NIH) 彦坂興秀博士ら
- 研究対象
- アカゲザル
- 実験内容
- 特定の合図のあと、モニター画面の図形が動く方向に目を動かすように覚えさせた
- うまくできたらジュース(報酬)をもらえるようにトレーニング
- 図形の位置によって、もらえるジュースの量を変えた
- そのときの腹側淡蒼球の神経活動を記録し分析
- 研究結果
- 腹側淡蒼球における神経細胞の多くが、合図を受けてジュースをもらえるまで、神経活動が持続することを発見
- ジュースの量が多いほど、目を動かすスピードは速く、腹側淡蒼球の神経活動も大きくなった
- 薬物によって一時的に腹側淡蒼球の働きを抑えてやると、目のスピードはジュースの量に影響を受けなくなった
- 考察
- 予測される報酬の量に、大脳基底核の「腹側淡蒼球」の神経細胞が関わっている
- 腹側淡蒼球が、“報酬”を予測し“やる気”を制御する脳部位の一つである
報酬系が強化されると、報酬が無いとやる気が出なくなったり、更に大きな報酬が欲しくなったりする事がある。
勉強の場合は自発的に行うように誘導するのが肝心で、会社の場合は意義や居場所を与える事が肝心という話もある。
報酬系の脳の活動が分かったからといって活性化するサプリメントができてもあまり意味はなさそう。
話はずれてしまったが、「行動や運動における“やる気”は、予測される報酬の量に影響される」という事ですが、予測される報酬がどの程度と評価するかはその人のその時の状態によって変わるだろう。
期待される報酬(結果)が実際には差があった場合、どうなったかが気になる。
こちらの方が面白そう。
記事
“やる気スイッチ”は大脳の一部位に NationalGeographic
参照ページ
The Primate Ventral Pallidum Encodes Expected Reward Value and Regulates Motor Action NEURON
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