WSJが関係者に独自に取材した監視ネットワークについての記事です。
記事によると
- 国家安全保障局(NSA)による監視方法について
- 監視対象・能力
- アメリカのネットトラフィックスの約75%に対してアクセスする事が可能
- アメリカ国内の電子メールの内容を一部保持
- 「To」や「From」などの通信に関する「メタデータ」
- 本文
- ネット経由での通話をフィルタリング
- 海外からアメリカ
- アメリカから海外
- アメリカを経由する通話
- 電話で通話を行った際の電話番号と通話時間
- フィルタリングはアメリカの主要インターネット・ジャンクションの10ヶ所以上の地点で実施
- インターネット企業からのデータ提供
- MS,facebook,google,Yahoo,AT&Tなど
- 監視対象
- 無意味な会話は探っていない
- 特定の情報を掴むように設計されている
- 9.11以降、対象は広がっている
- 裁判所の許可が下りれば、広範囲なデータを調査可能
- 大半のデータは破棄されている
- NSAに対する制限
- 外国情報監視裁判所(FISC)によって承認および監視されている
- 以下の情報は破棄するように求められている
- 規定の例外に該当しない米国人の情報
- 外国諜報活動に関連する情報
- 暗号化された情報
- 犯罪の証拠となる情報
どうやら怪しい人や通信があるとフィルターに引っかかり、その通信が監視され、通信相手や通信内容、通信時間などが記録されるようです。
それが分析官によってレポートにまとめられるようです。
Newsweekの記事によると、元妻や交際相手の素行を盗み見ている人がいたそうです。
通信対象がインターネット・ジャンクション経由する物という事なので、事実上、日本からアメリカの通信は全て監視対象という事のようです。
インターネット・ジャンクションとはIXと言われるもので、空港・港湾のようなものです。
なので、このIXを通らないと原則、アメリカとの通信が出来ません。
ということなので、Gmailやfacebookなどの書き込みは全て関し対象と言う事になります。
当然、このブログも監視対象と言う事になります。
アメリカは恐らく都市間がIXで繋がっていると思われます。
対象外となるのはIXを経由しないローカル同士のP2P通信や独自サーバ経由通信という事なのでしょう。
恐らくそれが残りの25%なのではないでしょうか。
ところで、犯罪組織がこのシステムを逆手にとって、Virusを感染させたPC同士でテロを匂わす通信を大量に行って、アメリカ国内での警戒レベルを上げさせ、経済に影響を与えるという事件があるかもしれません。
大して影響は無いかもしれませんが、それでも分析官への嫌がらせ程度にはなるかもしれません。
記事
NSAの監視システム、米国内ネット通信の75%を網羅 WSJ
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