2013年2月4日月曜日

中国の大気汚染対策は企業が渋っているらしい。(ちょっと更新)

中国では目に見える段階まで大気汚染が進んでいる。

その原因についての記事です。


記事によると
  • 大気汚染物質の原因
    • 発電所
      • 石炭火力発電所からのPM2.5排出量は浄化技術の定着で約21%減少
    • 自動車の排気ガス
      • 対策として老朽化した18万台の車を廃車
        (北京の王安順市長代行)
      • 自動車全体が排出するPMの80%近くがトラック
        • 自動車のほぼ4分の1はトラック
      • 都市部では排気ガスは人体が浴びるPMの最大の排出源
    • 石炭ボイラー
      • 対策として汚染物質を出す一部の北京の住宅の石炭ボイラーの使用を禁止
        (北京の王安順市長代行)
    • 製油所で生産されるガソリンが十分に脱硫化されていない
      • 対策についてコストを消費者に転嫁できないため、企業は反対している
        • 燃料価格が厳しく規制されている
      • 企業と設備投資への補助金額で揉めている
    • 鉄鋼生産で石炭を燃料として使用
      • PM2.5排出量は、生産の増加に伴って、2010年には約39%増の220万トン
      • 2012年1-9月生産は大規模企業は2%減だが、小規模企業は20%近く増
      • 2012年10月産業・情報技術省(MIIT)は硫黄酸化物の排出限度を引き下げた
      • 対策について収入を工業生産に依存している地方政府は反対している
        • 地方政府は小規模な企業に依存している
  • 大気汚染のレベル
    • 2013年1月のPM2.5のレベルはアメリカの標準水準の70倍以上
という事らしい。

日本もかつては同じ道を辿って来た。

日本では賠償金という形で政府や企業にしっぺ返しが来たけど、中国ではそれも望めない。
だとすると対策も遅れる可能性がある。
大気汚染による10万人当たり死亡者数 (WHOより)
WHOの大気汚染のデータを見てみると中国は21-40人/10万人となっています。
でもロシアやブラジルの方が多い。
おそらく中国は人口が多い為、小さく見えるのではないだろうか。

中国は負の遺産を後世に残さないためにも対策を急いで欲しい。

(追加)ロイターが現在の中国大気汚染MAPのようなものを公開していたので紹介。
PM2.5汚染状況 (REUTERSより)


記事
中国の大気汚染対策―焼け石に水 WSJ

参照
環境特集 REUTERS

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