2013年1月6日日曜日

円安はこのまま続くのか?

このところの円安についてダウ・ジョーンズ通信のロンドン上級特派員ニコラス・ヘイスティングス氏のコラムです。


記事によると
  • 円安相場は、あまり深追いしないほうがよい
    • 現在の円安の理由
      • 日本の新政権がより大胆な金融緩和政策を進めるとの予想
      • 世界的なリスクセンチメントが以前ほど問題ではなくなった
        • 円を資金の安全な逃避先にしていた世界的な緊迫感が改善
        • 中東の武力衝突が下火になっている
      • 日米間の金利格差によってドルを買う動きが復活
      • ドル高は、米国景気が回復し、FRBは当初の予想より早く金融引き締め政策に向かい始めるとの楽観的な見方に促進された
    • 問題点
      • 日本が大胆な金融緩和政策を実施する保証はない
        • 白川方明総裁の任期は4月まであるので直ぐに実行しない可能性がある
      • FRBが再びハト派的施策(金融緩和)を強める可能性がある
        • 米議会で可決された「財政の崖」回避法案の影響で米国の景気が鈍化し、その対応で緩和する可能性がある
        • BNPパリバはアメリカ第1四半期成長率予想を引き下げた (2%→1%)
      • リスクセンチメントは薄らいでも、その後ふたたび急激に強まることがある
        • ユーロ圏は、危機に対する持続可能な解決策の策定に苦しんでいる
        • 世界的な景気回復もまだ確実とは言い切れない
        • 中東情勢はいつ緊迫化しても不思議ではない
という事らしい。

今の相場がセンチメントだけで動いていることは確か。

今月末の日銀の発表しだいでは反動がでるかもしれない。

日本とアメリカの国債2年物金利差を見てみると
日米2年物国債金利差(週足)
データは財務省とFRBのデータを使用。(2010/1/11-2012/12/31)

日銀のバレンタインデープレゼントの時ほど広がっていない。
年明けにアメリカの金利が上昇したからもう少し上昇していると思われるけど、この相場を下支えしてくれてはいないようです。

債券トレーダーは今月末の日銀会合を待っているのかもしれません。

さて、鬼が出るか蛇が出るかどうなるでしょう。

(追加)
日米2年物国債入札金利差とドル円(週)
金利差だけじゃあ分かりづらかったのでドル円もつけてみました。

記事
現在の円安進行は本物か WSJ

0 件のコメント:

コメントを投稿