2013年11月18日月曜日

福島沖で風力発電の実証試験が始まったようです。

銚子沖でNEDOが風力発電の実証実験(blog)が3月から行われていますが、こちらは福島県沖での実証実験の記事です。


記事によると
  • 2013年11月11日 福島県楢葉町の沖合20Kmに浮体式洋上風力発電施設の実証試験開始
    • 事業者
      • 福島洋上風力コンソーシアム
        • 丸紅 (事業主体)
        • 東京大学 (テクニカルアドバイザー)
        • 三菱商事 (系統連携協議,環境評価)
        • 三菱電機 (2期目の風力発電機)
        • ジャパンマリンユナイテッド (変電設備の浮体,2期目の風力発電機の浮体)
        • 三井造船 (1期目の発電機の浮体)
        • 新日鉄住金 (高性能鋼材)
        • 日立 (1期目の風力発電機,変電設備)
        • 古川電工 (送電線)
        • 清水建設 (海域調査,施工)
        • みずほ情報総研 (技術的資料作り?)
      • その他
        • 新日鉄住金エンジニアリング (施工)
    • 場所
      • 福島県いわき市楢葉町沖合い20Km
    • 機能
      • 風車の直径は80m (銚子沖は92m)
      • 海面から風車の頂点まで高さ106m
      • 発電能力2,000KW (約1,700世帯分,銚子沖は2,400KW)
      • 変電設備は66,000V,25,000VAに対応
      • 沖合いに発電設備と変電設備を設置
      • 沖からの送電は海底ケーブル
      • 1KWあたり200万円超のコストがかかっている
        • 実用化には70-80万円まで下げる必要がある
    • 計画
      • 売電先は東北電力
      • 2014年度に7,000KWの風車2機を追加
      • 3年かけて発電効率や環境への影響を調査
        • 2018年ごろの実用化を目標
      • 出力10-30万KWの発電所に育成することを視野に入れている
    • その他
      • 洋上に変電設備があると海底ケーブルを増設する必要がない
      • 世界の主流は着床式
      • 日本は着床式に適した遠浅の海が少ない

今回設置された風力発電機は
こちらで、日立が発電機を作ったようです。

追加の発電機は
こちらで、三菱電機が作るようです。

銚子沖の風力発電機は陸地に変電設備がありましたが、こちらは洋上に設置されているようです。
海上に変電設備なんか作ると揺れで問題が起きそうですが、日立が南極観測船「しらせ」の変電設備のノウハウがあったようで、対応しているそうです。
この設備は変電所だけでなく、気象観測装置も設置されているようで気象・海象情報が送られるようです。

バードストライクなど環境への影響も心配されますが、
こちらも調査されるようです。

ところで、どうやって海上に発電機を設置するのか疑問だったのですが、どうやらドッグで組み立てて、現場まで曳航したようです。
倒れたら大変なのでかなり慎重に行ったようです。

台風なんか着たら絶対、運べそうにありません。


記事
再生エネと復興へ追い風 福島沖「浮体式洋上風力発電」試験スタート MSNニュース

参照ページ
福島洋上風力コンソーシアム
浮体式「日の丸」風力、荒波越え稼働 難所で生きる技術 日経新聞

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