2013年7月10日水曜日

中国人は大気汚染で確実に寿命を減らしているらしい。

こういう研究結果が発表されても、中国国内ではメディア規制がかかって国民にはしらされないのだろう。


記事によると
  • 微小粒子で中国人の寿命が短くなっている
  • 2013年1月14日北京中心部 (NationalGeographicより)
    • 研究機関
      • マサチューセッツ工科大学 経済学教授マイケル・グリーンストーン(Michael Greenstone)氏ら
    • 研究結果
      • 石炭を提供していた地域で呼吸循環器疾患による死亡者が劇的に増加 (1981-2000年)
        • 北部の総浮遊粒子状物質(wiki)の大気中濃度は南部より55%高かった
          • 北部の総浮遊粒子状物質の濃度は184μg/㎥
        • 北部の平均寿命は南部より5.52歳短かった
      • 総浮遊粒子状物質が100μg/㎥増加するごとに、約3年短くなる (長期間さらされた場合)
      • 調査対象の期間、中国の粒子状物質の濃度は400μgを超えていた
      • 2003~2008年時点でも、淮河より北ではまだ総浮遊粒子状物質の濃度が26%高い
    • その他
      • 1990年代、中国北部の平均寿命は南部より5.5歳短かった
      • 1950~80年の30年間、政府は暖房用の石炭を無償提供していた
        • 対象地域は淮河と秦嶺山脈以北
          • 1月の気温が0度になる所で線引き
        • 対象者は全ての住民、家庭やオフィス
        • 現在は無償提供は終了しているが補助金が出ている
という事らしい。

奇しくも中国が大気汚染の人体実験してくれました。

やはり、大気汚染は寿命に確実に影響していたようです。

しかし、この元となったデータは中国のデータなので、大気汚染の影響による死亡者数や大気汚染の濃度は正確ではないと思われます。
医者にかかることが出来ずに死亡する人もいれば、正確な死亡理由の資料が残されているか。
また、大気汚染の調査方法も比較的影響の無い公園の真ん中に観測機器を設置するなど、中国では問題があります。

しかし、導かれた傾向は確かだとおもわれるので政府は何らかの対策をとる事を期待したいところ。

日本だと集団訴訟、国家賠償、規制強化という流れになると思うのですが、中国なので期待は薄いかもしれません。

ところで、以前交通量の多い路線沿いに住んでいる人は、寿命が短くなる傾向があるという研究結果がありましたが、これも大気汚染が原因だったのかもしれません。

そう考えると元石原都知事が強権的にディーゼル車の都心進入規制したのは良かったのかもしれません。


記事
中国で寿命格差、原因は石炭暖房 NationalGeographic

参照ページ
Evidence on the impact of sustained exposure to air pollution on life expectancy from China’s Huai River policy Proceedings of the National Academy of Sciences

0 件のコメント:

コメントを投稿