2013年10月4日金曜日

子供の教育はほめるより、きちんと正しい方向に導いた方が良いそうです。

教育とは難しい。
正しかったのかは、長期間経ないとわからない場合が多いし、様々な因子が関係している為、明確な答えを出すことが出来ない。

それでも傾向があるようで、その一端を紹介した本を出版する著者の宣伝の記事です。


記事によると
  • 教育の8つの原則
    1. 多少の痛みなら子どものためになる
      • 心理学者K・アンダース・エリクソン博士(wiki)の理論に基づく
      • 真の技能を身に付けるには約1万時間の練習が必要
      • 技能の獲得には「建設的でつらい意見」を言う教師が必要
      • 生徒をやる気にさせて、より高いレベルに向かわせる、感情に押し流されないコーチを意図的に選んでいた
        • バイオリン演奏、外科手術、コンピューター・プログラミング、チェスなどさまざまな分野で優れた成果を上げている人々を調査した結果
    2. 基礎訓練が大事
      • インド出身の家族の子どもが全米スペリングコンテストで他を圧倒する成績を上げている理由の1つは暗記学習だと考えられている
    3. 失敗してもかまわない
      • 学習に失敗は必要だとわかっている子どものほうが成績がいい
        • 2012年フランスの研究
        • 111人の6年生に難解な回文の問題を出題
        • 失敗したらやり直すように言われたグループの生徒はその後のテストでも一貫して他の生徒を上回る成績を上げた
      • 失敗したら子どもが傷ついて、自尊心が損なわれるというのは間違い
        • 2006年アメリカ ボーリング・グリーン州立大学の研究
        • 大学院生が楽団のクラス分けの為のオーディションを受ける31人の学生を追跡調査
        • 最も低い評価を受けた学生でも「長期的にはやる気も自尊心も低下しなかった」ことがわかった
    4. やさしいより厳しいほうがいい
      • 厳しい教師の方が生徒の成績が良い
        • クレアモント大学院大学メアリー・ポプリン教育学教授らの調査(2005年から5年間)
        • ロサンゼルスの一部地域で最も成績が悪い学校にいながら高い成果(生徒のテストの点で評価)を上げている教員のうち31人を観察
    5. 想像力は習得できる
      • 伝統的な教育でも創造性は損なわない
        • テンプル大学のロバート・W・ワイスバーグ心理学教授の研究
        • 教授は生まれながらの天才は存在しない
          • トーマス・エジソンやフランク・ロイド・ライト、ピカソなど創造性豊かな天才を研究した結果
        • 天才の多くは猛烈に努力して、突然のひらめきや大発見のように見えるものを徐々に達成する
    6. 根性は才能に勝る
      • 根性で将来の成功を予測できる
        • ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース心理学教授の調査
        • スペリングコンテストの優勝者やアイビーリーグの学部生、米陸軍士官学校(ウエストポイント)の士官候補生の2800人以上を調査
        • この場合の根性とは、長期的な目標に向かう情熱や粘り強さ
        • 「やり始めたことは最後までやり通す」などの設問に基づいて自分の根性を評価してもらった結果、得点が高い人のほうが夏の厳しい訓練プログラムから脱落しにくいこと
          • ウエストポイントの新入生への調査
    7. ほめると人は弱くなる
      • 2007年スタンフォード大学キャロル・ドゥエック心理学教授の研究
      • 「賢い」とほめられた子供は自信をなくす
      • 「一生懸命勉強している」と言われた子供は自信がついて、成績も上がった
    8. ストレスは人を強くする
      • 子どものころに適度なストレスを受けていると立ち直る力がつく
        • 2011年ニューヨーク州立大学バッファロー校マーク・D・シーリー心理学教授の研究
        • 健康な学部生に家族の死など37種類の否定的な出来事を経験したことがあるかどうかを質問
        • 彼らの手を氷水に浸した
        • 適度に否定的な出来事を経験した学生たちはストレスを全く経験していない学生より痛みが軽かった
  • その他
    • 書籍
      • Strings Attached: One Tough Teacher and the Gift of Great Expectations
    • 著者
      • ジャーナリスト Joanne Lipman氏(wiki)
      • バイオリニスト Melanie Kupchynsky氏
という事らしい。

1-8あるけど、全てに諸手を挙げて賛成できる内容ではない。
また、子供は工業製品ではないので、当てはまらない存在する事を気にかけておく必要がある。

また、この著者は学者ではなく自信の考えを補強する理論を集めているので、不都合な理論は無視されている可能性がある。

しかし、基礎が大事、努力が大事というのは大いに賛同できる。
最近の子は直ぐに結果を求めるけど、それを達成する為には基礎をきちんとできないといけない。
その努力をめんどくさがる人が多い様に感じる。

子供を育てる時は、参考にしよう。


ところで、この著者の書籍は10月1日発売なので、日本語訳版はまだ無いようです。
書籍はハードカバー版やキンドル版があるようです。

日本語訳版が発売されたら、読んでみよう。

記事
厳しい教師が優れた成果を上げるのはなぜか WSJ

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