記事によると
- 2013年10月18日 サウジアラビアは国連の非常任理事国への就任を拒否
- 国連安全保障理事会(wiki)の理事国とは
- 5つの常任理事国と、10の非常任理事国の計15か国から構成
- 常任理事国
- アメリカ
- イギリス
- フランス
- ロシア
- 中国
- 非常任理事国
- 任期は2年
- 毎年半数の5か国が改選
- 再任は不可
- 非常任理事国に選出された国が辞退するのはサウジが初
- 選出方法
- 各地域グループが候補を選出
- アジアの2カ国
- アフリカの2カ国
- 西ヨーロッパその他の2カ国
- 中南米の2カ国
- 東ヨーロッパの1か国
- アジアとアフリカの間で交互に1カ国
- 国際連合総会で3分の2以上の支持で承認
- 支持が3分の2に満たない場合は、達するまで投票を繰り返す
- 現在の10カ国
- オーストラリア (前回)
- ルクセンブルク (前回)
- アルゼンチン (前回)
- ルワンダ (前回)
- 韓国 (前回)
- チャド (今回)
- ナイジェリア (今回)
- リトアニア (今回)
- チリ (今回)
- サウジアラビア (今回)
- 就任拒否の理由
- 見方
- シリアへの軍事介入を渋り、イランとの関係改善に動き始めた米国に再考を求めるため
- アサド政権への国際的な圧力が弱まっている
- 安保理でアメリカとロシアが化学兵器の査察を巡って合意
- サウジはアサド政権の打倒を目指して反政府勢力に資金や武器を提供してきた
- サウジ外務省発表
- 安保理は
- アサド政権に対して制裁を科すことができていない
- シリアの国民が化学兵器によって殺害されているのを見過ごしている
- 安保理の改革が行われるまでは理事国にならない
- 経緯
- サウジは非常任理事国への就任へ1年前から準備
- 10人余りの外交官をコロンビア大学に派遣して外交を学ばせる
- アメリカでロビー活動に資金を投じていた
- 欧州でもロビー活動を展開
- 少なくとも欧州から11カ国がサウジに投票
- オバマ政権の方針にサウジは強く反対
- エジプトへの軍事支援の削減
- シリアの反政府勢力への支援の抑制
- アメリカがイランと関係改善を進めている
- 国王が就任拒否
- 「国王は何かに腹を立てれば、ただノーと言う」と言い、それが国王というもの
- サウジの外務省が辞退を発表
- アラブ諸国の国連大使らは撤回を求めた
どうやらサウジの外交部が一生懸命がんばったけど、王様の一言で覆ったと言うことのようです。
サウジの懸念は何でしょうか。
- 非常任理事国になることで、新たな責任を背負わされる可能性がある
- 中東のまとめ役・説得役 (欧米からのプレッシャー)
- 中東の代弁者 (中東からのプレッシャー)
- サウジが反対してることでも安保理で決定されると中東各国から批判される可能性がある
- 自分の意見が通らない気に入らないグループに参加したくない
また、利害が反する時は自分の主張は受け入れてもらえません。
余り賢い選択ではないように思える。
恐らくは辞退は撤回され、安保理への問題提起という形で収まるとは思います。
記事
サウジ、国連安保理の非常任理事国辞退─安保理入り拒否は前例なし WSJ
参照ページ
サウジアラビア 非常任理事国辞退に波紋 NHK
アラブ諸国、サウジに安保理入り辞退の撤回を要求 AFP
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