記事によると
- 日本のお米の現状
- 中国への輸出
- 輸出をする為には
- 精米工場が「指定工場」の認定が必要
- カツオブシムシという害虫が工場にいないことを確認
- 1年以上かけて確認
- 倉庫で薫蒸処理が必要
- 中国から防疫水準を認められた倉庫で行う必要がある
- 薫蒸処理とは、要は害虫を駆逐するポストハーベスト農薬を散布
- 無農薬状態でお米を輸出する事ができない
- 日本の植物防疫官と中国の検査官のチェックを受けて認可を受ける
- 単価が下落
- 2007年 597円/Kg→2012年 412円/Kg
- 5年で31%下落
- 輸出量が減少
- 2010年96トンが2012年34トン
- シンガポールへの輸出
- 単価が下落
- 2007年 522円/Kg→2012年 311円/Kg
- 5年で40%下落
- 輸出量が増加
- 2007年92トンが2012年668トン
- 『コメの生産コスト4割削減』の可能性と問題点
- 提言者
- 農林中金総合研究所の特任研究員 行友弥氏
- 提言
- コメの生産費は15年で19%コストダウンが進んだ
- 規模拡大によるコストダウンは平均の3割減が限度
- コストは4割減にできる可能性がある
- 耕作者があちこちバラバラに存在している水田を渡り歩くようなことをしなくて済むようにして効率を向上させる
- 田植えの手間を減らす直まき栽培の導入
- 多収かつ病害虫や台風・高温などに強い新品種の導入
- ICT(情報通信技術)の導入
- 4割削減しても関税ゼロの輸入米との内外価格差は依然として大きい
- アメリカとのコスト比較
- コスト (単位:千円/60Kg,2011年 為替:79.81円)
- 日本全国平均:16
- 日本0.5ha以下:24.9
- 日本15ha以上:11.1
- アメリカ:1.8 (2.6 為替:100円)
- アメリカがコストが安い要因
- 地代価格が安い
- 大規模化に適した農地が大量にある
- 兼業農家でも50-100haもつ農家が普通にいる
- 物流費
- ガソリン
- 日本:150円
- 米国:87円
アメリカから輸送コストを加味しても、全く日本のお米は勝てそうにありません。
もちろん価格だけが勝負のしどころではないですが、関税障壁がなくなれば業務用用途に関してはアメリカ米が席巻する事は間違いないでしょう。
もしくはドル円が709円になると勝負が出来そうです。
勝負のしどころは、恐らくアメリカは遺伝子操作をしてくると思うので、日本産は遺伝子操作していないという所と、無農薬、栄養価が高い、味、高い管理状態(劣化していない)といった付加価値ぐらいしか勝負のしどころがなさそう。
土地や設備の稼働率にも問題がある。
そもそも日本は年1回転しかしない、ベトナムは3回転する。
それだけでも設備投資の稼働率が違う。
品種改良して、9倍以上実がなり、それを支える茎が太くなる稲を開発しないと勝てそうになさそう。
でも、開発されたらその種を海外に持っていって作付けする人が現れるだろうから、どちらにしろ勝てない。
記事
外国の富裕層は日本の高いコメなんて買いません JBpress
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